●睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、読んで字のごとく、「睡眠時」に「無呼吸」になる病気のことです。睡眠時にまるっきり無呼吸になるのではなく、10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上または7時間の睡眠中に30回以上ある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
余談ですが「睡眠時に無呼吸」というと、少女漫画に詳しい方なら内田善美の描いた「星の時計のLiddle」(この漫画、かなりの名作)を思い浮かべる方もいるかと思います。この漫画に出てくる登場人物は、睡眠時の無呼吸の時に、非常にリアルな夢を見ていて、夢の中で少女に出会い不思議な体験をするのです。
睡眠時無呼吸症候群の多くは大きないびきを伴います。いびきというのは、狭いのどに無理やり空気を通そうとすることで生じるものです。よっていびきをかくこと自体、あまり健康な状態とはいえません。過労や深酒でいびきをかく場合はともかく、常時となると睡眠時無呼吸症候群の可柏ォもありえます。
睡眠時無呼吸症候群の無呼吸、この無呼吸が直接の原因で死んでしまうことはありません。しかし、無呼吸が続くことで体に負担がかかり、生活習慣病に及んだり、日中の極度の眠気で仕事に支障をきたしてしまうこと(事故、労災につながる)が、本人のみならず社会的にも問題となっています。

●睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に無呼吸になる病気をいいますが、それはどのようにして起きるのでしょうか。
呼吸を確保するための気道があるわけですが、この気道が閉塞することによって無呼吸の状態となってしまいます。その気道に空気を通そうとして出た音が「いびき」であり、よって睡眠時無呼吸症候群の症状に「いびき」がみられるわけです。
気道が閉塞する原因は、
・舌の付け根や軟口蓋と言われているところが気道へ落ち込む場合
・首のまわりについた脂肪による場合
・アデノイドや扁桃腺肥大による場合
・顎が小さい、顎が後退している(小顎症)場合
とあります。
睡眠時無呼吸症候群は、太った人の病気という印象があるかもしれませんが、上記の原因にあるとおり、やせていても顎が小さい場合もありえます。
やせている方も、いびきをかく、無呼吸を指摘されたことがある、日中に極度の眠気がある等の症状がありましたら、睡眠時無呼吸症候群の可柏ォがありますので、受診されるとよいでしょう。

●睡眠時無呼吸症候群とは
 睡眠時無呼吸症候群とは、SAS(Sleep Apnea Syndrome)ともいい、「睡眠時」に「無呼吸」状態になる、睡眠障害の1つです。
 「無呼吸」とは10秒以上の呼吸停止と定義され、この無呼吸が1時間に5回以上、もしくは7時間の睡眠中に30回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
 日本人では成人(30〜60歳)の約1〜2%に見られ、男性に多いといわます。
 睡眠が分断されたり浅くなるため、日中の強い眠気、熟睡感がない、集中力の低下などが起こります。
 一般的には肥満で首の太い人に多く、ほとんどが強いいびきを伴います。
 また、睡眠中の体動、窒息感を伴う覚醒、倦怠感、知的活動の低下、性格変化、性的機能低下、夜間頻尿なども起こります。
 睡眠時無呼吸症候群の人は心筋梗塞や脳血管障害など、心血管系の合併症で死亡する確率が高いこともわかっており、怖い病気です。
 昼間の強烈な眠気のため、致命的な事故を引き起こすことがあります。
 交通事故を起こしたり、また、新幹線の運転手が居眠りのため停車駅を通過してしまい、居眠りの原因が睡眠時無呼吸症候群だったという事件も、この病気によるものとして有名になりました。
 また、スペースシャトルのチャレンジャーの打ち上げ直後に爆発した事故も、整備作業員の睡眠時無呼吸症候群の眠気による作業ミスによる事故だと言われています。
 心当たりのある人は、専門の医療機関を受診しましょう。

●睡眠時無呼吸症候群の治療法
 睡眠時無呼吸症候群には複数の治療法があります。
 「CPAP療法」とは、鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み圧力を高め、気道を広げておく療法です。睡眠中に使用します。睡眠時無呼吸症候群の治療法として確立しており、高血圧などの合併症の予防、改善効果があると立証されています。
 全世界で睡眠時無呼吸症候群の治療法としてもっとも普及している方法です。
 この療法で、心疾患の予防や死亡率を減らすことができます。
 「外科手術」
 咽頭や喉頭の閉塞する部位を手術によって切り取る方法です。
 閉塞する部位によって、有効な場合は、手術が適用される場合がありますが、声の質が変わったり改善が十分得られない場合も多く、慎重に選択されるべきでしょう。
 最近ではレーザーを当てて、部位の組織を小さくする方法もあります。
 「マウスピース」とは、上あごと下あごが固定したマウスピースを使用し、下あごを上あごより前に固定することで気道の面積を広げ、機動の閉塞を防ぎます。
 持ち運びが簡単で便利ですが、効果には個人差があり、一般には軽症の患者さんに用いられます。居眠り運転の危険があるような重症患者にはCPAPが優先されます。
 2004年度から健康保険が適応になりました。
 「生活習慣の改善」
 太っている方は減量により、首の周りの脂肪が減って、無呼吸が軽減されます。
 日ごろから運動を心がけ、食生活にも気をつけましょう。
 また、アルコール・タバコは起動を弛緩させるため、病状が悪化します。なるべく減らしましょう。
 睡眠薬の服用は、無呼吸を悪化させるものがあります。医師に相談の上処方してもらいましょう。

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